『ONE PIECE 海のごちそうレストラン』は、ワンピースのキャラクターたちを眺めながら、コツコツお店を育てるのが楽しい経営シミュレーションでした。原作が好きで、料理開発やお店の模様替えを楽しみたい人におすすめです。
今回は発売前の先行プレイで、最初の海域の料理バトルに勝利するところまで遊びました。作品全体をクリアした評価ではありませんが、次々にやりたいことが増えて、すっかり夢中になりました。
おすすめ度は高め。キャラクターの魅力と経営の積み重ねがうまく結びついている一方、序盤の資金繰りや施設配置には悩む場面もあります。購入を迷っている人に向けて、実際に遊んで感じた魅力と注意点をまとめます。
サンジと海上レストランを育てる経営ゲーム
海のごちそうレストランは、『ONE PIECE』とカイロソフトが組み合わさった、ドット絵のレストラン経営ゲームです。
物語は、大嵐で仲間とはぐれたルフィとサンジが、バラティエを名乗る偽物のレストランに関わるところから始まります。プレイヤーは新人スタッフとして、鳥型ロボットのトリーに支えられながら、お店のオーナーを務めます。
料理を開発し、テーブルや施設を置き、お客さんの要望を叶えて評判を上げるのが基本の流れ。仲間に食材調達を頼んだり、レストランを拡張したりしながら、偽物たちを追いかけていきます。
お店の名前も自分で決められるので、今回はサンジの夢にちなんで「オールブルー」と名付けました。名前を付けたことで、最初の小さなお店にも愛着が湧きます。
実際に遊んで良かった点
原作のキャラクターが集まるだけで楽しい
まず良かったのは、ドット絵になったキャラクターたちが、それぞれの個性を感じさせながらお店に集まってくることです。
マキノやリカといった序盤に登場する人物だけでなく、バギー、クリーク、クロなども来店します。クリークがバイキングで料理を取っている姿には、思わず笑ってしまいました。原作では緊張感のある相手が、ここでは普通に食事を楽しんでいます。
海賊も海軍も料理を食べに来る世界観には、サンジの「食いたい奴には食わせてやる」という姿勢がよく合っています。キャラクターを集める楽しさに加えて、「この人が店に来たらどうなるんだろう」と見届けたくなる魅力がありました。
サンジのピラフを自分の店で出せる喜び
料理開発では、原作で印象に残った料理をお店のメニューにできるのが嬉しかったです。
特に楽しみにしていたのが、サンジのピラフ。開発候補に見つけたときは迷わず選びました。器も自分で選べるため、どの皿なら料理が引き立つか考える時間も楽しめます。
その後、ギンが来店し、サンジのピラフがあることでお店のファンになってくれたのも印象的でした。料理を増やすことが、キャラクターとのつながりにもなっています。
骨付き肉や海鮮パスタなど、ほかにも作りたくなる料理が次々に登場します。単に売上を伸ばすためだけでなく、「これをお店に並べたい」という気持ちで開発を進められました。
料理と施設を組み合わせて工夫できる
経営部分では、料理や施設をどう組み合わせるか考える楽しさがありました。
セットメニューは、メイン料理に副菜やドリンクなどを組み合わせて作ります。私が試した中では、わさび寿司とお茶を合わせたときに相性ボーナスが付き、和食でまとめる面白さを感じました。
店づくりも、空いている場所にテーブルを並べるだけではありません。置く場所や周囲の施設によってテーブルが変化するため、デッキで食事を楽しめる席を作ったり、海軍風のエリアを用意したりできます。
お客さんを招待する際には、料理のおいしさだけでなく、席の種類や居心地も大切になります。メニュー開発と模様替えの両方に意味があるので、お店全体を少しずつ整える手応えがありました。
小さな目標が途切れず、つい遊び続けてしまう
実際に遊んで感じたのは、次の目標が自然に見つかることです。
ルフィに食材調達へ出てもらっている間に、新しい料理を作る。お客さんから要望が届いたら、必要な施設を建てる。新しい人物が来店したら、今度はその人の希望を確認する。この繰り返しで、次々に手を動かしたくなります。
フランキーが加わって船を拡張できるようになると、置きたい施設もさらに増えました。最初は苦しかった売上も、メニューや施設が充実するにつれて伸び、ライバル店を上回ったときには達成感がありました。
後半にはセットメニューをお任せで組める機能も登場します。料理が増えて組み合わせに迷い始めたところだったので、これは助かりました。
プレイしていて気になった点
序盤は建てたい施設に対して資金が足りない
序盤に悩まされたのは、お金のやりくりです。
お客さんの要望を叶えようと施設を建て、仲間の休憩室も用意し、さらに船を広げようとすると、資金がどんどん減っていきました。新しい施設を紹介してもらっても、すぐには建てられない場面があります。
私自身、あれもこれも作りたくなって使いすぎ、トリーのへそくりに助けられました。売上が伸びてからは余裕も出てきましたが、序盤は要望をすべて即座に叶えるのではなく、何を優先するか考える必要があります。
思いついた施設を次々に建てたい人ほど、最初はもどかしく感じそうです。
施設の置き方や招待の条件で試行錯誤した
施設配置では、どこに置けるのか、どちらを向ければよいのか迷いました。
休憩室の入口や通路を考えながら配置しているうちに、後から置きたい施設の場所が足りなくなることもありました。室内とデッキの違いなど、実際に置こうとして理解した部分もあります。
お客さんの招待も、料理を良くするだけでは成功しませんでした。ヘルメッポのおもてなしでは何度か失敗し、希望するテーブルの種類や居心地を整えて、ようやく満足してもらえました。
配置済みの施設は移動できますが、最初から思いどおりのお店を作りたい人は、配置の確認と調整に時間を使うことになりそうです。
やれることが増えるほど、確認する項目も多くなる
料理開発、セットメニュー、食材調達、特訓、お客さんの要望など、進めるほど管理することが増えていきます。
私も、ルフィを特訓させたいのに出かけていたり、届けたい料理のレベルが足りなかったりと、複数の条件を確認しながら進める場面がありました。新しいメイン料理ができても、組み合わせたい副菜が足りないこともあります。
私には嬉しい忙しさでしたが、細かな確認や調整をせず、のんびり眺める遊び方を求める人には、少し慌ただしく感じられると思います。
どういう人におすすめか
向いている人
- 『ONE PIECE』のキャラクターたちの日常や、意外な組み合わせを楽しみたい人
- サンジのピラフなど、原作にちなんだ料理をお店に並べたい人
- 料理開発や施設配置を工夫する経営ゲームが好きな人
- 小さな目標を達成しながら、コツコツお店を育てたい人
向いていない人
- 資金を気にせず、最初から好きな施設を自由に建てたい人
- 配置の調整や、お客さんの条件に合わせた準備が苦手な人
- 複数のメニューを確認しながら進める遊び方を負担に感じる人
続きを遊びたくなった
一番良かったのは、原作のキャラクターや料理への愛着が、そのままレストランを育てる楽しさにつながっていたことです。サンジのピラフを出し、ギンがファンになってくれた場面は、特に嬉しい体験でした。
序盤の資金繰りや施設配置には悩みましたが、それも含めて経営に夢中になれました。今回遊んだ最初の海域での満足度は高く、先の海でどんな人物や料理に出会えるのか楽しみです。
ワンピースが好きで、コツコツ育てる経営ゲームにも惹かれるなら、プレイしてみる価値は高いと思います。

















