荒廃した施設「希望の家」を舞台として人工知能と対話しながら隠された過去を紐解くアドベンチャーゲーム『ハイマー2000』の攻略情報をこの記事でまとめていきます。ハイマー2000ではプレイヤーは回収員フランクとなり、AI「ハイマー2000」の回収任務を遂行しながら、かつてこの施設で暮らした子供たちの記憶を集めていくことになります。『Her Story』のような検索システムと、文学的な語りが特徴のゲームです。この記事では、これからゲームを始める方や、記憶の全回収を目指す方に向けて、攻略のヒントや注意点を解説します。
ハイマー2000の序盤攻略の概要
ゲームを開始して最初に意識すべきことは、このゲームが「探索」と「検索」の2つを行き来して進む構造になっているという点です。基本的には一本道のストーリーですが、情報の取りこぼしを防ぐために慎重な行動が求められます。
まず気をつけるべきポイントとして、探索パートで見つけた気になる単語は、すぐにハイマーとの対話で検索にかけることを徹底してください。
なぜなら、このゲームのマップにはファストトラベル機能がなく、後から戻って探索し直すのが少々手間だからです。レトロな見下ろし型マップを主人公フランクとして移動し、光るオブジェクトを調べて記憶の断片を入手しましょう。そこで得られた固有名詞や特徴的な単語を、道中に設置されているパソコンに入力することで、ハイマー2000のデータベースから関連する過去の会話ログを引き出すことができます。
序盤の攻略ポイントは以下の通りです。
- オブジェクトは全て調べるマップ上のインタラクト可能な場所には、物語の背景を知るための重要な手がかりが隠されています。見落としがないように隅々まで歩きましょう。
- ハイマーへの質問は積極的に対話システムは自由入力形式ですが、生成AIのように何でも答えてくれるわけではありません。特定のキーワードに反応してログを返す仕様です。探索で得た単語を片っ端から入力してみましょう。
- キーボード操作の活用Escキー以外の操作性が気になる場合は、コントローラーの割り当てを調整すると快適になることがあります。また、キャンセル操作などの癖を早めに把握しておくとストレスなく進められます。
このように、足を使って情報を集め、頭を使って検索するというサイクルを確立することが、この物語の真相へ近づくための第一歩となります。
ハイマー2000の攻略で行き詰まったときには
物語の中盤以降、検索しても新しい情報が出てこなくなったり、特定の記憶が見つからずにコンプリートができずに行き詰まることがあります。ここでは、検索システムの仕様と、本作特有の「翻訳の癖」を攻略するためのテクニックを紹介します。
攻略の突破口は、「類義語」への言い換えと、検索結果の表示仕様を理解することにあります。
その理由は、本作の日本語翻訳にはいくつかの「表記ゆれ」が存在しており、正解に近い単語でも完全一致しないとヒットしない場合があるからです。また、検索結果は古い順に4件までしか表示されないため、汎用的な単語(例:「先生」など)で検索すると、新しいログが埋もれて表示されないことがあります。
行き詰まりを打破するための具体的な対策は以下の通りです。
- 表記ゆれを疑って言い換える例えば、「鶏の唐揚げ」で出なければ「フライドチキン」、「オレンジ」で反応がなければ「みかん」といった具合に、同じ物を指す別の言葉を入力してみてください。ここが本作の難所の一つです。
- 検索ワードを具体的にする検索結果が多すぎて表示しきれない場合は、より具体的な複合ワードや、特定の人物名などを試してみましょう。逆に、全くヒットしない場合は単語を短く区切ってみるのも有効です。
- No.079などの難関項目一部のナンバーは非常に推察が難しい単語が設定されています。どうしても分からない場合は、文脈から連想されるあらゆる名詞を試すか、コメント欄で先輩プレイヤーにヒントを求めてみましょう。
- コンプリートに固執しない全てのログを回収しなくても、エンディングに到達することは可能です。まずは物語を最後まで味わい、その後に残りの埋まっていない部分を探すというプレイスタイルでも十分に楽しめます。
システム上の癖を把握し、言葉のパズルを解くような感覚で様々な単語を投げかけてみてください。ハイマー2000は、あなたの入力した言葉に対して、静かに、しかし確実に過去の真実を語ってくれるはずです。
まとめ
『ハイマー2000』は、派手な演出こそありませんが、テキストを読み解く喜びと、徐々に明らかになる切ない真実に心を動かされる良作です。最後に、このゲームの魅力と楽しみ方を総括します。
本作を最大限楽しむコツは、SFミステリとしてだけでなく、一つの良質な短編小説を読むような気持ちで物語に浸ることです。
カズオ・イシグロの『わたしを離さないで』や、ヘミングウェイの『老人と海』からの影響を感じさせるストーリーは、クリア後も心地よい余韻を残します。AIであるハイマー2000と、かつてそこにいた子供たちの交流は、無機質なテキストログであるからこそ、プレイヤーの想像力を強く刺激します。500円程度の価格で、これほど濃密な数時間を体験できる作品は貴重です。
もし、記事内で触れていない隠し要素や、検索が難しいワードの正解を発見された方は、ぜひコメント欄で情報を共有してください。特に表記ゆれに関する情報は、他のプレイヤーにとって非常に大きな助けになります。要望が多ければ、プレイ画像を交えて詳細を追記していきます。








